深い学びを阻害する教員

教育

小学校で習った台形の面積の公式を知っていますか?

30年ほど前のテレビで東京のとある駅でアンケート調査を実施しました。
正解率は20%くらいでした。

社会人の80%は小学校で習った台形の公式を知らないもしくは忘れてしまったと言うことです。

では、なぜ忘れてしまったのでしょう。
多分、テストで点数を取らせるために公式だけ覚えさせたのでしょう。
本来は、図を使って公式を導き出す過程が重要なのですが、市町村・県・国の実施する学力テストで好成績を残さないといけないという教員へのプレッシャーから単純に公式に入れれば答えが出ると教えられたのでしょう。

例えば、速さ・時間・距離を求める問題では、円の中に「はじき」と書かせて答えを出させます。
これを考えた教員はしてやったりでしょう。全国に広まったのですから。
まるで、卒業式の呼びかけと同じです。
確かに、答えは出せますが、児童は何をしているのか理解できません。
そのような教育をさせられた子供達が次元解析という概念を持つことは不可能です。

子供達の学習の目を摘んでしまっているのは、目先の評価に翻弄されている教員です。

もっと、深く考えさせて、すぐには点数にならなくても、「なるほど」と子供達にとって合点がいく教育をしたいものです。

私の経験から言えば、55年前の田舎の公立小学校の先生は、ゆっくりとじっくりと個々が開花するのを見てくれていました。

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